シャンパンの泡の謎
 (文/樫田千尋)

乾杯の席や、クリスマスでおなじみのシャンパンは、正式名称は「シャンパーニュ」といいます。フランスのシャンパーニュ地方で基準を満たして作られたもののみがそう呼ばれ、それ以外の発泡性ワインは「スパークリングワイン」と呼ばれます。  
シャンパンといえば、細かな炭酸ガス。これは一体どうやって作られるのでしょうか?
その秘密は、リキュールの添加という独特の製法に隠されています。
それではごく簡単に、製法を追ってみましょう。

■ぶどうを搾る〜1次発酵
  ここまでは、白ワインの製法と同じです。1次発酵は樽でおこなわれます。
■調合
  シャンパーニュ地方は寒冷なので、毎年質の良いぶどうが収穫できるとは限りません。
  そこで、いろいろな年のぶどうをブレンドすることが許されています。
■リキュールの添加〜2次発酵〜熟成
  糖分と酵母の入ったリキュールが添加され、それによって2次発酵がおこります。
  ここで炭酸ガ スが生まれるのです。2次発酵は瓶でおこなわれます。
  2次発酵後は、1年以上熟成されます。
■おりの除去、コルク栓づめ
  2次発酵のあと、数週間かけて瓶を回して澱を瓶の口まで集め、1度開栓して除去します。
  澱とともに中身が減りますので、リキュールを足します。そのあとコルクでふたをし、数ヶ月
  寝かせます。
■ようやく出荷
 ラベルを貼って出荷。

2次発酵以降は、1本1本の瓶での作業になり、大変な手間と時間がかかります。ロマンティックな泡と非ロマンティックなお値段の訳は、こんなところにあったのです。


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