あまり語られないことだが、 ひとが日本酒、特に地酒を手にして最初に鑑賞するのは、酒の味でも香りでもない。 名前だ。 地酒の名は、地名や山河名から付けられていることが多いものだ。 資源のない国と学校では教わった。けれど、清冽な水を、これほど豊かに産する国は世界にも少ない。 水が米を育てる。 収穫された米がもう一度水と出会い、酒になる。 真冬の蔵で杜氏たちはそれを助ける。 地酒の名前は、酒を生み、はぐくむ風土への賛歌としてつけられる。 酒たちは蔵から旅立つが、決して故郷を忘れない。 あの水から生まれたことをいつも覚えている。
|
|||
|
|
||
| Copyright(C)2001-2004 MIKI-YA. All Rights Reserved |
||